肩関節
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筋腱疾患
高齢者における認知症スクリーニングと鏡視下腱板修復術の術後再断裂の関係
木下 周真小谷 悠貴田中 誠人林田 賢治
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ジャーナル 認証あり

2021 年 45 巻 1 号 p. 58-62

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抄録
 認知機能と鏡視下腱板修復術(ARCR)後の腱板再断裂との関連性についての報告はない.本研究の目的は高齢者における認知症スクリーニングとARCR後の腱板再断裂との関連性を検討することである.対象は当科でARCRを施行し,入院時に認知症スクリーニングを行った65歳以上の37例37肩とした.認知症スクリーニングのスコア,術前の腱板断裂長,術後1年での腱板再断裂の有無などを評価した.認知症スクリーニングの平均点は12.8 ± 3.7(SD)点であった.術後再断裂は9肩で認め,いずれも術前の腱板断裂長が3cm以上の症例であった.術前の腱板断裂長が3㎝以上の22症例のうち,スコアが12点以下の群の再断裂率は16.7%(2/12肩),13点以上の群は70.0%(7/10肩)であった(p=0.027;95%CI:0.01~0.65).腱板断裂長が大きい症例では術前の認知症スクリーニングが術後の腱板再断裂を予測する上で有用である.
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© 2021 日本肩関節学会
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