肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
筋腱疾患
腱板修復術後の日常生活動作を想定した棘上筋,棘下筋活動の定量評価
原田 伸哉石谷 栄一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2021 年 45 巻 1 号 p. 66-69

詳細
抄録
 腱板修復術後の日常生活動作における棘上筋,棘下筋の筋活動を定量化した.肩に愁訴のない健常成人6名(平均年齢24.3 ± 1.8歳)の利き手を対象とした.被検筋は棘上筋,棘下筋とし,調査する生活動作の積分値を徒手筋力検査で測定した最大積分値で除した値(%MVC)を算出した.課題動作は1)洗濯物干し,2)洗髪,3)タオル絞り,4)両手鍋を傾ける,5)シャツをズボンの中に入れる動作を行なった.各動作を被験者が自然な動作で行う場合や規定した動作で行う場合など異なる動作で実施した際の筋活動量を比較した.棘上筋と棘下筋の筋活動は1),2),4)で有意に減少し,5)は棘下筋のみ有意に減少し,3)は有意差を認めなかった.生活動作様式は個人差が大きいが,脇を閉めて動作するよう意識させることが重要である.生活動作を統一すれば筋活動は安全指標である15-20%MVCまで減少し,安全性は向上すると考えられた.
著者関連情報
© 2021 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top