抄録
関節鏡下腱板修復術後10年以上経過し,最終観察時直接検診可能であった23肩を対象とした.日本整形外科学会肩関節疾患治療成績(JOAスコア),自動屈曲角度とも術後1年時有意に改善し,最終観察時まで維持されていた.再断裂率は43.5%であった.腱板断裂の有無で2群に分け比較すると,2群間で手術時年齢,術後観察期間,修復方法に有意差を認めなかったが,再断裂群が術前の腱板断裂サイズが有意に大きかった.両群ともJOA スコア及び自動屈曲角度は術後1年時有意に改善し,最終観察時まで維持されていた.JOAスコアは術前後とも両群間に有意差を認めなかった.自動屈曲角度は術前,術後1年時には2群間に有意差を認めなかったが,最終観察時のみ有意差を認めた.
関節鏡下腱板修復術の臨床成績は術後10年後も維持されており,再断裂の有無で臨床成績に有意差を認めなかった.