肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
基礎研究
新鮮凍結屍体を用いたリバース型人工肩関節置換術のOn-lay typeにおけるステム頚体角度と不安定性の検討
嶋田 洋平落合 信靖橋本 瑛子広沢 直也梶原 大輔伊勢 昇平
著者情報
ジャーナル 認証あり

2021 年 45 巻 2 号 p. 218-222

詳細
抄録
 リバース型人工肩関節置換術(以下,RSA)のステムの頚体角度(Neck-shaft angle;以下,NSA)と関節安定性の関係は不明である.今回,肩関節構成筋を温存した新鮮凍結屍体を用いてRSAのOn-lay typeにおけるNSAと関節安定性の関係を検討した.
 新鮮凍結屍体7体を対象とし,On-lay type のRSAインプラント(Ascend flex®, Wright medical)を設置し,135° ,145° ,155° とステムのNSAを変更し,牽引試験を行った.肩関節外転,回旋角度,および肩甲下筋修復の有無による関節安定性が最も得られる条件を,前方脱臼に要する牽引力(Dislocation Force;以下,DF)で評価した.外転30° では,回旋角度によらずDFはNSA 155° で有意に高値であり(p<.05),外転60° では差はなかった.NSAによらず,外転60° の方が外転30° よりもDFが有意に高値であった(p<.05).さらに肩甲下筋の修復により,DFは有意に高値になった(p<.01).本研究の結果より,外転60° が30° に比べ安定性が高く,さらにNSA 155° を選択し肩甲下筋の修復を行うことが,関節安定性の点で有利であると考えられた.
著者関連情報
© 2021 日本肩関節学会
次の記事
feedback
Top