抄録
対象は2008年9月から2019年2月までに上腕骨近位端骨折に対し人工骨頭置換術を施行し術後評価可能であった男3例,女11例の計14例である.受傷時年齢は平均74歳,術後観察期間は平均42か月である.骨折型は2-part: 1例,3-part: 8例,4-part: 5例である.術後平均自動可動域は屈曲88.5 度,外旋34.6 度,内旋L1,JOA scoreは平均80.4点であった.術直後の単純X線評価で,大結節の位置が骨頭下10mm以内が8例,10mm以上低位が6例であった.最終評価時に大結節は7例は解剖学的位置で骨癒合,3例が低位で変形治癒,4例は骨吸収されていた.7例で骨頭が上方化していた.大結節の骨癒合が得られたA群:7例と変形治癒または骨吸収のB群:7例に分けるとJOA scoreはそれぞれ91.8点と68.2点であった(p < 0.01).