抄録
【目的】部位を特定しない上肢の主観的評価としてHand 20がある.本研究の目的は,肩腱板断裂患者のHand 20 とShoulder 36(Sh36)との関係を調べ,Hand 20の有用性を検討することである.
【方法】鏡視下肩腱板修復術を行った50名(平均63歳)を対象として,術前にHand 20,Sh36,およびJOAスコアを調査し,それらの関係を検討した.Spearman順位相関で係数を算出し,相関係数|r|> 0.4かつp値 < 0.05の場合を相関ありとした.
【結果】Hand 20の総合点(問題なし0点-不可200点)は56点(2-150)であった.Sh36は,平均で,疼痛2.8 点,可動域2.7点,筋力2.3点,健康感3.1点,ADL2.8 点,およびスポーツ1.4 点であった.JOAスコアは平均64点(35-81)であった.Hand 20は,Sh36の6つの領域やJOAスコアと有意な関連を認めた.
【考察】本研究の結果から,Hand 20が肩腱板断裂患者の主観的評価として有用である可能性が示唆された.