抄録
当科での腱板断裂に対する関節温存手術の方法に関して決定木分析を行った.術前MRIから棘上筋と棘下筋のGoutallier分類(G分類)および棘上筋の筋萎縮を評価した.術前CTで肩峰骨頭間距離を計測し,術中所見から断裂サイズを部分・小・中・大・広範囲断裂に分類した.それらと患者の性別を加えた6項目を説明変数とした.suture bridgeのみで修復した症例を SB群, suture bridge以外の修復を行った症例をnSB群,筋膜移植や筋腱移行を行った症例をTra群とし,実施した治療法を目的変数とした.断裂サイズと棘上筋のG分類により5つにグループ化され,中断裂以下ではSB群が,広範囲断裂ではTra群が多くを占めた.大断裂は棘上筋のG分類で3つにグループ化され,G分類0・1ではSB群が最も多く,G分類4ではすべてTra群だった.大断裂では棘上筋のG分類で治療法が異なる可能性が示唆された.