抄録
一次修復不能腱板断裂(後上方腱板断裂)に肩甲下筋部分移行術(Cofield変法)を行い,術後成績を検討した.対象は術後1年以上経過観察した54肩.修復方法は,①Suture Bridge単独群(SB法)と,②棘上筋腱をSurface-holding法で修復し,肩甲下筋腱と棘下筋腱をSuture Bridge法で修復した群(reduction & holding SB technique法:RH法). JOA score, Constant scoreは両群とも術後有意に改善した.術後1年の再断裂は全体で6肩(11.1%)(SB群4肩(16.7%),RH群2肩(6.7%))であった.Cofield変法は,肩甲下筋腱上部を後方に移行することで肩甲下筋腱と連続性のある棘上筋腱を無理なく整復することが可能な腱移行術である.その治療成績は,SB法・RH法いずれの修復法でも概ね良好であった.