肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
筋腱疾患
一次修復不能な後上方腱板広範囲断裂に対する広背筋移行術の治療成績
今井 洸内山 善康新福 栄治鷹取 直希和才 志帆渡辺 雅彦
著者情報
ジャーナル 認証あり

2022 年 46 巻 2 号 p. 385-389

詳細
抄録
 今回我々が行った,一次修復不能な後上方腱板広範囲断裂に対する広背筋移行術(以下,LDT)術後成績について検討した.2年以上経過観察可能であった10例10肩(男性7肩,女性3肩)を対象とした.手術時平均年齢65.1歳,平均経過観察期間は31.8カ月であった.広背筋腱は大円筋腱を付着させずに採取し,三重折に形成し大結節外側に縫着した.LDTにより外旋可動域,筋力(患健側比)が有意に改善し,JOAスコア,Constantスコアは術前後で有意に改善した.外旋機能低下を伴う腱板断裂に対して有効な治療法である.しかし,筋力は健側比で50%程度までの改善であり,患者背景を考慮した術式選択が重要である.また術前に小円筋脂肪変性,肩甲下筋腱機能不全,腱板再断裂に対する再手術,大きなCritical shoulder angleを認める場合は術後成績不良となる可能性がある.
著者関連情報
© 2022 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top