2025 年 49 巻 1 号 p. 14-18
本研究は,リバース型人工肩関節全置換術(RTSA)後の挙上動作における鎖骨・肩甲骨運動の違いをinlay type,onlay typeの機種間および非術側との比較を行うことを目的とした.対象は術後1年以上経過観察可能であった66例とした.術後1年時点の下垂位および最大挙上位の単純X線正面像を用いて,両側の鎖骨角,外転角,肩甲骨上方回旋角,肩甲上腕角,肩鎖関節角を計測し,それぞれの変化量を算出した.inlay群,onlay群,非術側群の3群間の比較に,Tukey法,Steel-Dwass検定を用いた. 結果として,onlay群はinlay群と比較して下垂位で肩甲骨上方回旋角が小さく,挙上位では肩鎖関節角が大きかったが変化量には差を認めなかった.inlay typeとonlay typeでは肩甲帯の動きが異なる可能性があり,術後理学療法において考慮すべき点の一つである.