2025 年 49 巻 1 号 p. 37-40
HAGL損傷を伴った外傷性肩関節前方不安定症に対して鏡視下手術を行い,術後1年以上観察が可能だった7肩を対象とした後ろ向き研究の調査を報告する.平均手術時年齢は39.0歳で,術前MRAで全例にJ signや骨頭側からの造影剤漏出などの異常所見を認め,全例で反復性肩関節脱臼に移行した.4例で軽度なBankart損傷を認めた.術前後で各種機能スコアは統計学的に有意な改善を認めた.HAGL損傷はBankart損傷と比較して年齢が高い傾向にあり,術前MRAで特徴的な所見を認めやすい.これらに注意することで診断率を高め,手術による良好な転帰に導けると考える.