2025 年 49 巻 2 号 p. 352-355
凍結肩にサイレントマニピュレーション (SM) や鏡視下肩関節授動術 (ACR) を施行後の自動肩関節可動域 (A-ROM) を評価し, 術前の腋窩嚢のT2緩和時間の平均値 (術前AT2値) との関連を検討した. 凍結肩にSMやACRを施行後1年以上経過した18肩 を対象とした. 検討項目は, 術前, 術後3ヵ月 (3M), 術後6ヵ月 (6M), 術後1年 (1Y) で屈曲, 外転, 下垂位外旋, 内旋のA-ROMを評価し各期間の改善値を算出した. さらにA-ROMの改善値に対する術前AT2値の影響を評価した. 目的変数を各期間のA-ROMの改善値, 説明変数を術前AT2値とした単回帰分析では, 術前から3Mの下垂位外旋の改善値のみ有意な差を認めた. 続いて, 目的変数を術前から3Mの下垂位外旋の改善値, 説明変数を術前AT2値, 年齢, 手術方法, 既往歴とした重回帰分析では術前AT2値のみ抽出された. 最後に, 術前から3Mの下垂位外旋の改善値を中央値で2群に分類した術前AT2値のカットオフ値は36.12 msecであった.