2025 年 49 巻 2 号 p. 418-421
triple row法を用いた腱板修復術における腱板再断裂の危険因子について検討した. 対象は術後1年時に経過観察可能であった113肩で, 男性56肩, 女性57肩, 手術時平均年齢は66.8 (45-82) 歳であった. 術後MRIを用いて非再断裂群と再断裂群に分け, 年齢, 性別, 糖尿病の有無, 術前MRIによる断裂の内外径, Global fatty degeneration index (GFDI), stump分類の評価法であるC/D値, 棘上窩占拠率を比較した. 再断裂を10肩 (8.8%) に認め, 非再断裂群と再断裂群との比較では, 年齢, 断裂サイズ, GFDI, C/D値, 棘上窩占拠率において有意差を認めた. 多重ロジスティック回帰分析ではGFDI及びC/D値に再断裂との関連を認めた. ROC曲線によるGFDIのカットオフ値は1.333であり, C/D値のカットオフ値は1.108であった. triple row法における鏡視下腱板修復術では, 脂肪変性の進行及び断端の質の低下が再断裂の術前危険因子と考えられる.