肩関節
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筋腱疾患
拘縮を伴う鏡視下腱板修復術後に屈曲制限を呈する症例の検討
鈴木 真央村 成幸大石 隆太永井 惇宇野 智洋結城 一声高木 理彰
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2025 年 49 巻 2 号 p. 437-441

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抄録

術前に拘縮を伴う腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術(ARCR)において,術後3か月の自動可動域で屈曲制限を認める症例の術前の特徴と術後成績への関連を検討した.拘縮を伴う腱板断裂に対してARCRを行い,2年以上経過観察可能であった61例を対象とした.術後3か月の自動屈曲120°未満を制限あり群(R群),120°以上を制限なし群(N群)に分類し,患者背景,術前のNumerical Rating Scale(NRS),術翌日〜術後2週までのNRS,術前・術後自動可動域,術前・術後のJOAスコアを後ろ向きに比較検討した. R群で大断裂が多く,可動域は術後18・24か月の内旋以外はR群が不良であった.R群は術前の運動時痛が強く,JOAスコアは術前と術後24か月でR群が不良であった.術後3か月で屈曲制限を認める症例は断裂サイズが大きく,術前の運動時痛が強かった.また術前から屈曲制限を有しており,術後2年においても屈曲制限が残存していた.術後3か月で屈曲制限を認めない症例と比較して術後外旋可動域も不良であった.

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