2025 年 49 巻 2 号 p. 498-500
鏡視下腱板修復術(ARCR)は右利きの術者の際,右肩の場合は右手がworking portalに左手がviewing portalになり手術を行いやすいが左肩の場合は逆になり手術を行いにくい印象がある.右肩と左肩で手術時間や内容に違いがあったのか検討した.2019年4月から2023年7月に当院で右利きの同一術者が行ったARCRを手術記録から後ろ向きに検討した.対象は平均年齢69.8歳の男性68名70肩,女性31名34肩の計104肩で右66肩,左38肩だった.手術時間・腱板修復に用いたアンカー数・修復方法・術中トラブルについて検討した.手術時間は平均で右149.3±33.4(平均±標準偏差)分,左169.4±30.0分と左が有意に長かった(p=0.003).使用アンカー数は平均で右3.6±1.2,左3.5±1.0本と有意差はなかった(p=0.647).修復方法は右がsingle row法(SR法)19肩・double row法(DR法)38肩・suture bridge法(SB法)が1肩・triple row法(TR法)8肩,左がSR法11肩・DR法25肩・SB法が2肩でTR法はなかった.術中トラブルは縫合糸パサーの針の折損が右1肩,左2肩であった.