2025 年 49 巻 2 号 p. 505-507
本研究の目的は,凍結肩に対する非観血的関節授動術 (MUA)翌日の屈曲可動域と麻酔前後の関節可動域との関係を検討することとした.当クリニックで凍結肩と診断され,MUAを受けた29例(29肩),男性4例,女性25例を対象とした.関節可動域をMUA前(術前),MUA直前(麻酔下),MUA直後,MUA翌日(翌日)に,他動的に測定した.翌日の屈曲可動域と術前の90°屈曲位内旋可動域は相関係数0.43,麻酔下の下垂位外旋可動域は相関係数0.45と,有意な正の相関をみとめた.本研究の結果から,術前に後方組織の柔軟性を確保するアプローチが重要である可能性がある.下垂位外旋可動域だけでなく,90°屈曲位内旋可動域にも注目する必要があると考えた.