2025 年 49 巻 2 号 p. 508-510
上腕骨大結節骨折に対する鏡視下suture bridge法の合併症として,外側アンカー挿入操作の際に外側皮質の骨折を経験したことから,骨折発生に関連する因子及び本術式の成績について検討した.対象は当院で本術式を行った12例で,外側アンカー挿入部の骨折は3例(25%)に発生した.平均身長は骨折群で有意に低かった(P=0.036).CTにて上腕骨頭外側縁から骨折線遠位端までの距離(FxD)と外側アンカー挿入部までの距離(LAD)を計測し,FxDは骨折群34.2mm,非骨折群21.2mm,LADは骨折群33.8mm,非骨折群27.5mmといずれも骨折群で有意に大きかった.術後1年時の関節可動域は挙上161.1度,外旋38.3度,JOAスコアは92.6点であった.本検討より,低身長,骨折線が遠位に及ぶこと,外側アンカー挿入位置が遠位になることが,アンカー挿入部の骨折発生と関連する可能性が示唆された.