肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
治療法
投球障害肩に対する全身・上肢帯即時調整法を用いた疼痛および可動域評価の試み
東 善一松井 知之山﨑 勢那宮﨑 哲哉平本 真知子森原 徹
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 49 巻 2 号 p. 515-520

詳細
抄録

本研究では,肩関節内インピンジメント症候群または肩関節唇損傷を有する投球障害肩の選手にまず,下肢・体幹機能不全を評価する全身即時調整法を行ったが,十分な疼痛軽減が得られなかった症例に対して,頚部・肩甲骨周囲筋に着目した評価として上肢帯周囲筋即時調整法を実施した.その結果,肩関節外旋可動域は有意に増加し,疼痛は有意に低下した.上肢帯周囲筋即時調整法は胸背部筋群弛緩,頚部前方筋群弛緩,頚部後方筋群弛緩,胸部筋群弛緩,頚部深層筋群賦活,肩甲骨周囲筋群賦活という6項目で構成されており,胸椎後弯を減弱させ,肩甲骨の後傾,外旋,上方回旋を改善させることにより,肩関節外旋可動域の増加と疼痛の軽減に繋がったと考えた.

著者関連情報
© 2025 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top