2025 年 49 巻 2 号 p. 511-514
リバース型人工肩関節置換術(RSA)におけるナビゲーション(NAVI)の使用の有無による短期臨床成績を比較調査した. 対象は腱板広範囲断裂または腱板断裂性肩関節症に対してRSAを行い術後2年以上経過観察可能であった40肩(NAVI群:23肩,未使用群:17肩). 評価項目は術前と最終経過時の臨床スコア(JOA,ASES),可動域(屈曲,下垂位外旋,内旋), 合併症(Scapular notch,肩甲骨骨折,その他)の発生率を両群間で比較検討した. JOA,ASES,屈曲,外旋可動域では両群で術前後とも差はなかったが,術後内旋可動域でのみNAVI群で良好な結果であった. 両群の改善度の比較では,JOA scoreでのみNAVI群で有意に改善していた.合併症の発生率に有意差はなかった. RSAにおけるNAVIの使用は安全であり,合併症のリスクが増加することなく,短期成績では,通常のRSAを行った場合と同等以上の結果をもたらすことがわかった. 今後,中長期成績の分析が必要と考えられる.