日本健康医学会雑誌
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ヘルスプロモーションにおける地域組織活動の効果 : F市保健推進員活動が活動参加者,家族および地域住民への働きかけに与える影響
星野 明子桂 敏樹成木 弘子
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2001 年 10 巻 1 号 p. 12-19

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抄録

本研究は,F市保健推進員活動が,活動参加者である保健推進員の保健行動と家族および地域住民への働きかけに与える影響を明らかにし,ヘルスプロモーションにおける地域組織活動の効果について検討することを目的とした。調査項目は,対象者の保健推進員の属性(年齢,在宅介護の経験,他の活動経験,近所つきあいの程度)と,1年目と2年目の活動満足度,保健推進員の活動経験年数,保健行動,家族や地域住民の保健行動を促す働きかけを示す家族への働きかけ,地域への働きかけである。対照群として,同じF市に住む保健推進員活動を経検していない女性(以下,非保健推進員とする)150名と比較した。その結果,以上のことが明らかになった。1.対象者の保健推進員356名の平均年数は56.2歳であり,年齢が高いほど経験年数も多かった。2.対象者の保健推進員の活動満足度と活動経験年数は,保健行動,家族への働きかけ,地域への働きかけに影響していた。3.対象者の保健推進員の1年目と2年目の保健行動,家族への働きかけ,地域への働きかけを比較すると,1年目より2年目の方が多く働きかけていた。4.保健推進員と,非保健推進員の保健行動,家族への働きかけ,地域への働きかけについて比較すると,保健推進員が,非保健推進員にくらべて多く働きかけていた。

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© 2001 日本健康医学会
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