2021 年 29 巻 4 号 p. 434-443
目的:在宅要介護高齢者のエンド・オブ・ライフ期におけるケアマネジメントの構成概念を明らかにし,在宅要介護高齢者のエンド・オブ・ライフ期におけるケアマネジメント遂行の定義について検討することである。
方法:Rogersの概念分析の手法を用いた。Pub Med, 医中誌Web版を用いて文献を検索し,海外8,国内20の計28文献を対象とした。文献から先行要件・属性・帰結に該当する内容を抽出し質的帰納的に分析した。
結果:先行要件2カテゴリ,属性6カテゴリ,帰結2カテゴリが抽出された。
結論:在宅要介護高齢者のエンド・オブ・ライフ期におけるケアマネジメント遂行は「エンド・オブ・ライフ期を支える環境を整え,対象者の望む暮らしと望む最期を明確化するための意思決定支援を行い,対象者の望みの実現に向けてケアチームが協働し,必要な時にタイミングを逃さず身体面・精神面・スピリチュアル面のケアを提供できるようにするための活動」と考える。