主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
クラウンエーテルは種々のアルカリ、アルカリ土類金属と安定な錯体を形成する。クラウンエーテル-金属錯体の安定性に与える影響として、イオンサイズとクラウン環サイズの適合、クラウン環の柔軟性を利用した錯形成などが挙げられる。本研究では、クラウン環上の配位原子の電子的効果や、その環構造の柔軟性が錯形成反応に与える影響を明らかにする目的で、窒素原子を金属配位原子として持ち、剛直なクラウン環を構成できるbenzo基を有するN-arylmonoaza-5,6-benzo-15-crown-5 etherに着目し、このアザクラウンエーテルとアルカリ金属の錯形成反応とその構造を、安定度定数に対するアザ-アリール環上の置換基効果により検討した。以上の詳細を報告する。