主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
既に我々は非常に優れた立体保護基であるTbtおよびBbt基を用いて速度論的に安定化されたフェロセニルジホスフェン類の合成・単離に成功し、その特異な酸化還元挙動を報告している。今回、新規な酸化還元系の構築およびその系統的な物性解明を目的として、ビフェロセニルジホスフェン類1および2、ルテノセニルジホスフェン3の合成について検討を行った。Et2O中室温でジクロロホスフィン4~6に対し、等量のTbtPHLi(7)またはBbtPHLi(8)を加え、次いで等量のDBUを加えたところ、それぞれジホスフェン1~3が得られた。ジホスフェン1~3の反応性および性質について報告する。