基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
第19回基礎有機化学討論会(第38回構造有機化学討論会・第58回有機反応化学討論会)
セッションID: B28
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口頭発表
気相単分子分解における多重水素転位の基質構造と反応性 ―4セクタータンデム質量分析計による検討―
*山岡 寛史川口 美和岡田 享子田部 陽香釣井 裕佳伊佐 公男前川 哲也木下 裕基
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抄録

4セクタータンデム質量分析計を気相単分子イオン反応の反応フラスコに見立て、非対称1,3-ビス(オメガフェニルアルカノイル)-1,3-ジアザシクロアルカン-2-(チ)オン誘導体から生じる種々のラジカルカチオンを先行2セクターで基質イオンとして選択し、第3フィールドフリー領域でメタステーブルイオン検出タイムスケールの高エネルギー分解(加速10 keV)条件の反応生成物イオンを、後続2セクターで質量分離・検出した。今回は、鎖長の互いに異なる非対称アシル部分からヘテロ環部分への「競争的多重水素転位」に焦点をあて、転位水素供給部位としてのアシル鎖長vs.転位水素受部位のヘテロ環構造の微小変化、の影響を重水素標識体の挙動とも合わせて一括して報告する。

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© 2008 第19回基礎有機化学討論会 組織委員会
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