主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ジエチルメチルアミン(DEMA)とトリフルオロメタンスルホン酸(TfOH)、もしくはビストリフルオロメタンスルホニルイミド(HTFSI)で構成されるプロトン伝導性イオン液体分子のバルク状態での構造や、アンモニウムカチオン中のアルキル側鎖の動的挙動を、分子動力学計算(MD)計算と、NMR測定実験により検討し、プロトン伝導性や融点などの物性と、イオン液体分子の運動性について関連性を調査した。研究結果に基づき、無加湿中温型燃料電池用電解質としてイオン液体分子を応用する際の分子設計の指針に繋がる高いプロトン伝導性や低い融点を発現させるための構造化学的検討を行った。