抄録
シクロデキストリン(CD)は疎水性の空洞をもち、ゲスト分子を空洞内に取り込み包接錯体をつくることができる。CDによる反応分子の包接は反応を加速、もしくは減速する効果があることが知られている。本研究は、ロイコメチレンブルー(MBH)と2,5-ジヒドロ-p-ベンゾキノン(DHBQ)間のヒドリド移動反応へのCDの添加効果に関するものである。DHBQの濃度をMBHの濃度に対し、大過剰の擬一時条件下で一定濃度のMBHと種々の濃度のDHBQをStopped-flow装置を用いて混合し、生成するMBの吸光度の時間変化を追跡した.擬一次速度定数(kobsd)は吸光度-時間曲線より、最小二乗最適化法を用いて見積もった。