共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
既に我々は、非常に優れた立体保護基である2,4,6-トリス[ビス(トリメチルシリル)メチル]フェニル(Tbt)基を用いて初めての安定なシラベンゼン、1-および2-シラナフタレン、9-シラアントラセンの合成・単離に成功し、それらの構造や反応性について報告している。今回、これらの実験結果をふまえて、さらに各種試剤との反応や、密度氾関数法を用いた理論計算を行い、実験結果と理論計算結果の比較・検討を行った。その結果Tbt基を有する含ケイ素芳香族化合物の構造や各種試剤との反応性および自己二量化反応について、興味深い知見が得られたので報告する。