抄録
既に我々はアゾ基を有する有機ケイ素化合物の配位数の光制御について報告している。今回、光による反応制御について検討したので報告する。アゾ基を有する高配位アリルシラン(E)-1を合成し、18-クラウン-6存在下、フッ化カリウムを作用させたところ、アゾ基へのアリル転位を含む多段階反応が進行し、シリカート2が生成した。一方、(E)-1に対する光照射によるアゾ基の異性化で調製した4配位アリルシラン(Z)-1は、同様の条件では反応が進行しなかった。すなわち、ケイ素の配位数を光制御することで、反応の進行をON/OFFすることに成功した。本反応の機構についての検討と。アゾ基を有する高配位テトラフルオロジシロキサン(E,E)-3のトリフルオロシラン4への分解反応の光制御についても併せて報告する。