抄録
液晶化合物は1,4-二置換タイプのシクロヘキサン骨格を有するものが多く、液晶材料として有用なのはそのうちトランス異性体のみであることが知られている。しかし、その合成工程において、生成物はシス/トランスの混合物として得られる。そのため、液晶性がなく利用価値のないシス体をトランス体へ異性化させる反応が必要とされている。今回、本異性化反応について検討した結果、トリフルオロメタンスルホン酸が有効な試薬となることを見つけた。講演では本異性化反応における溶媒効果、反応機構を含めた有用な知見について報告する。