抄録
ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプテン誘導体(アゾ化合物)の熱あるいは光による脱窒素反応に関する研究は、これまで多数存在する。脱窒素反応機構として、1)C-N 結合の段階的な開裂及び2)二つのC-N 結合の協奏的な開裂、の二つが提唱されている。本研究では、その反応機構に関する情報を得る目的で、脱窒素により発生する1,3-ビラジカルが基底一重項である7,7‐ジアルコキシー1,4-ジアリール-2,3-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプテンの熱的脱窒素反応を行い、アゾ化合物の分解速度に及ぼす1,4位に存在する芳香族上パラ位の置換基効果を調べた。その置換基効果を基に考えられる最も妥当な反応機構を提示する。