抄録
σπ電子状態を持つ基底三重項カルベンユニットとσ2電子状態を持つ基底一重項ハロカルベンユニットをベンゼン環のパラ位に併せ持つ、パラフェニレンカルベノハロカルベンを13 K、アルゴンマトリックス中に発生させ、このビスカルベンがどのような構造、基底多重度、電子配置をとるかということを、分光学的手法と理論計算を用いて検討した。さらに、ハロゲンをBr、Cl、Fと変化させ、ハロカルベンユニットのみのS-Tギャップを変化させたときに、このビスカルベンの各電子配置間の相対エネルギーがどのようなに変化するかということについても検討したので報告する。