2011 年 2011 巻 62 号 p. 106-111
20~30a 規模の水田において,チアメトキサム(8%)・ピロキロン(12%)(TP)箱粒剤と畦畔管理を組み合わせた体系防除を行ったところ,TP 箱粒剤の防除効果は判然としなかったが,農道への除草剤散布と畦畔草刈り後のジノテフラン剤を用いた畦畔防除により,出穂期頃の畦畔および出穂期以降の水田内のカスミカメムシ類密度を低下させ,斑点米混入率が0.1%未満となった事例が確認された.一方,水田内のヒエの影響により水田内密度抑制効果が不十分である事例も確認されたため,水田内密度抑制効果の不安定要因となる水田内雑草の管理を徹底することが必要であると考えられた.今後さらにTP 箱粒剤を含めた畦畔管理との体系防除の効果について検討を重ねていく必要がある.