北日本病害虫研究会報
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青森県南部地域のナガイモ早植栽培における主要病害虫の発生消長
新藤 潤一山下 一夫北野 のぞみ荒井 茂充石谷 正博
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2011 年 2011 巻 62 号 p. 164-168

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抄録

青森県南部地域のナガイモ早植栽培における主要病害虫の発生消長について調査した.早植栽培の萌芽期は,普通栽培に比べほぼ1か月程度早まり,5 月下旬であった.それに伴い,萌芽直後から発生したアブラムシ類の発生盛期は,普通栽培に比べ20 日程度早い6 月中旬~下旬となり,終息期は普通栽培と同時期の8 月上旬であった.ナガイモコガは,早植栽培では6 月中旬に幼虫発生が始まり,栽培期間中の幼虫発生回数は4 回と考えられた.7 月中旬~下旬に幼虫発生が初めてみられる普通栽培に比べ,1 回多い発生となった.葉渋病の発生は,早植栽培では7 月下旬頃に始まり,普通栽培に比べて発生時期はほぼ1か月早まった.

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© 2011 北日本病害虫研究会
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