北日本病害虫研究会報
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北海道十勝地方のラワンぶき(和名アキタブキ)に多発したキベリトゲハムシの生活史と被害
水越 亨山田 徳洋今野 敏文小野寺 鶴将
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2011 年 2011 巻 62 号 p. 158-163

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抄録

2002 年8 月,北海道十勝東北部の足寄町において,地域特産の山菜であるラワンぶき(和名アキタブキ)の葉が夏期に急速に枯れあがる症状が発生した.葉の枯れ上がりは虫害によるもので,甲虫の幼虫や蛹が多数確認された.加害種はキベリトゲハムシDactylispa masonii と同定された.被害発生地域は,足寄町上螺湾地区に集中していた.フキ葉上にみられる成虫の発生期間は5 月末から7 月はじめにかけてで,発生盛期は6 月上旬であった.飛来した成虫はすぐに交尾を始め,産卵盛期は6 月上旬であった.6 月上旬にはシラカンバの高所にある枝梢や葉に成虫および食害痕が認められた.フキにおける幼虫の加害時期は6 月中旬から8 月上旬にかけてで,加害盛期は6 月下旬であった.新成虫は8 月中旬に多く認められたが,交尾や産卵は行わなかった.新成虫は越冬場所へ移動し,年1 化であった.

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© 2011 北日本病害虫研究会
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