2011 年 2011 巻 62 号 p. 18-25
イネ種子伝染性病害(いもち病,ばか苗病,褐条病および苗立枯細菌病)に対する生物農薬,温湯消毒それぞれに催芽時食酢処理を組み合わせた体系処理,また温湯消毒と生物農薬を組み合わせた体系処理の防除効果を検討した.生物農薬(トリコデルマアトロビリデ水和剤)を用いた種子消毒処理に催芽時食酢処理を組み合わせることにより,いもち病,ばか苗病,褐条病および苗立枯細菌病に対する明らかな発病抑制効果の改善が認められた.また,温湯消毒に催芽時食酢処理を組み合わせた場合,褐条病および苗立枯細菌病に対する発病抑制効果が改善する傾向がみられ,特に褐条病で顕著であった.温湯消毒と生物農薬(タラロマイセスフラバス水和剤)を組み合わせた体系処理を行ったところ,褐条病および苗立枯細菌病に対し体系処理による防除効果の向上が認められた.