2014 年 2014 巻 65 号 p. 1-4
本田で栽培中の「とりで1 号」葉身に病原性が変異したいもち病斑1 個が自然発生した。変異菌とその周囲に蔓延した病斑から分離した菌株,およびその変異菌の母菌と推定された「ササニシキ」葉いもち病斑から分離した菌株について病原力を比較した.ササニシキ分離菌のレースは037.1,とりで1 号分離菌はレース437.1 であった.これらの菌株を用いて,接種による病斑数,病斑の大きさ,病斑上の分生子形成数を比較したところ,菌株間の差異は認められず,レース変異後も変異前とほぼ同等の病原力を保有していたと推定された.