2016 年 2016 巻 67 号 p. 187-189
2015 年5 月に宮城県名取市内のレンゲほ場でゾウムシの多発が確認されたため,農林水産省横浜植物防疫所に同定を依頼した結果,アルファルファタコゾウムシHypera postica(Gyllenhal)(コウチュウ目:ゾウムシ科)であることが明らかになった.本種はマメ科牧草を食害する侵入害虫であり,発生は県内では初確認であったため,県内の分布状況を5 月下旬~6 月上旬に調査した.病害虫防除所の巡回調査地点を中心に県内131 地点でほ場周辺の寄主植物を調査したところ,シロツメクサを主な寄主植物として,25 地点で発生が確認された.県内の分布は,主に県南部および県中央部の沿岸地帯や平野部で発生が確認され,県北部の平野部および県西部の山間高冷地では発生が確認されなかった.これらの地域では調査時点で未発生あるいは少発生であったと推測された.