2016 年 2016 巻 67 号 p. 190-192
わい化リンゴ園地において,ヒメボクトウ幼虫に対するフルベンジアミド水和剤のスピードスプレーヤ散布による防除効果と防除適期を検討した.ヒメボクトウの孵化直後~食入始期7 月上旬の散布は防除効果が高く,1 回の散布でおよそ2 ヶ月間,ヒメボクトウ幼虫による新規被害樹数の増加を防止できた.また,ヒメボクトウ幼虫の食入箇所は枝幹部であるため,これらの部位に十分に薬剤を散布する必要がある.そこで茎葉の繁茂が少ない落花期にスピードスプレーヤでの薬剤散布を試みた結果,本種幼虫が食入を開始するおよそ2 ヶ月前にもかかわらず,新規被害樹数の増加を抑制する事例が確認された.この結果は,フルベンジアミド水和剤はヒメボクトウ幼虫に対し,4 ヶ月以上の長い残効期間が期待できる可能性を示している.