2016 年 2016 巻 67 号 p. 193-196
リンゴ園にヒメボクトウ用性フェロモン・ディスペンサー(信越化学工業株式会社試作品)を6 月上旬に100 本/10a 処理し,その効果を性フェロモントラップおよび予察灯による誘引阻害,交尾かごによる交尾阻害,さらに9 月の当年新規食入被害発生状況で検証した.その結果,ヒメボクトウ成虫の発生期間の6 月から8 月末まで高い誘引阻害効果が認められ,交尾かご試験では交尾しやすい条件下にも係らず処理区で交尾率が有意に低くなり,交尾阻害効果も認められた.また,当年の新規食入被害調査では,処理区で被害の発生が無かったことから,性フェロモン剤設置はリンゴ園におけるヒメボクトウによる被害を低減できることを確認した.