北日本病害虫研究会報
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イヌホタルイの発生に起因するアカスジカスミカメ高密度条件下における殺虫剤散布の防除効果
小野 亨 加進 丈二大江 高穂横堀 亜弥
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2018 年 2018 巻 69 号 p. 105-114

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抄録

水田内に発生したイヌホタルイに起因してアカスジカスミカメが高密度に発生した条件下において,宮城県で主要な殺虫剤の防除効果を検討した.ジノテフラン液剤1,000倍,エチプロール水和剤1,000倍,クロチアニジン水溶剤4,000倍を供試した結果,アカスジカスミカメの発生密度を安定して抑制する効果は,ジノテフラン液剤とエチプロール水和剤で認められ,特にジノテフラン液剤は残効性に優れた.また,頂部被害による斑点米発生率の抑制に対しても,ジノテフラン液剤とエチプロール水和剤の効果が認められた.単回帰分析と重回帰分析の結果から,頂部被害の抑制に大きく寄与した時期は出穂期11~13日後と推測された.

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