2016 年 64 巻 8 号 p. 252-257
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構は,増大する航空需要に対応するため次世代運航システムの研究開発プロジェクトDREAMSを実施し,航空機の離着陸フェーズを対象に5つの技術分野での技術開発を行った.その内の1つである高精度衛星航法技術では,電離圏異常時の航法信頼性を維持することを目的として,慣性航法装置(INS)で補強した機上衛星航法システムの研究開発を実施した.地上・飛行実験およびシミュレーション試験により得られた研究成果は,米国航空無線技術委員会(RTCA)のワーキング・グループ等で報告し,プロジェクト目標を達成した.