日本航空宇宙学会誌
Online ISSN : 2424-1369
Print ISSN : 0021-4663
ISSN-L : 0021-4663
特集 宇宙からの高性能光学観測を支える技術 第12回
高精度大型宇宙構造物向け材料の開発
後藤 健石村 康生小林 訓史上田 政人横関 智弘小山 昌志
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 67 巻 4 号 p. 113-119

詳細
抄録

天文衛星や地球観測衛星ではより大型で高精度な構造物が必要とされている.このような構造を構築するためには,軽量で弾性率が大きく熱膨張係数が小さい材料が必要である.熱膨張係数の小さい材料としては炭素や石英があり,各種の人工衛星の高精度構造にはこれらを利用した構造要素とその複合材料が活用されている.本稿では,電波天文衛星ASTRO-G(2011年中止)向け大型展開アンテナにおける各種高精度構造要素の構成素材に関する開発において発生した技術課題を発端として,筆者らが取り組んでいる将来のASTRO-Gのような大型アンテナをはじめとする高精度構造への適用を目指した材料および構造要素の開発に関する基礎的研究について紹介する.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本航空宇宙学会
次の記事
feedback
Top