日本航空宇宙学会誌
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特集 亜音速機の環境性能を向上させるエコウィング技術の研究開発成果紹介 第7回
荷重制御技術の解析と風洞試験
玉山 雅人横関 智弘松橋 雅彦牧 緑和田 大地
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2022 年 70 巻 6 号 p. 133-139

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抄録
宇宙航空研究開発機構の航空技術部門では,2020年代と 2030年代に開発開始が想定される航空機への適用を目指し,抵抗低減や構造軽量化による燃料消費量削減と CO2排出量低減を実現する技術,および空港騒音低減のための設計基盤技術の研究を,「エコウィング技術の研究開発事業」において実施した.この構造技術研究の一つとして,主翼に作用する空力荷重分布を制御することで翼構造の曲げモーメントを低減させて構造強度の余裕を生み出すこと,さらにこれを構造重量軽減につなげることを目指し,「荷重制御技術の研究開発」を進めた.研究では,解析により最適な空力荷重分布を求めるとともに,風洞試験により当該技術の有効性を確認することができた.本稿では,これらの主要成果の概要を報告する.
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© 2022 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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