2024 年 72 巻 11 号 p. 403-410
近未来の宇宙エレベーターの運用では,駆動性能や安全性,耐久性能に優れたクライマー駆動機構や制御系の開発が重要である.クライマーの駆動機構にはローラの幾何学的配置やテザーとの接触方法の違いにより,ピンチ式とキャプスタン式があり,実験用クライマーによるデータ解析から,ピンチ式は機構が簡易であるが大きなローラ押込み力が必要であり,キャプスタン式は機構がやや複雑であるが,ローラ押込み力は小さいことが確認できた.両方式を組み合わせたハイブリッド機構を提案することでより効率的な機構が期待できる.クライマー開発では設計・製作した機構の検証が必要であり,国内外で実施されているクライマー実験・チャレンジの開催経緯や参加状況を示し,参加の有効性を確認した.