2025 年 73 巻 11 号 p. 365-371
現在,総務省,文部科学省,宇宙航空研究開発機構(JAXA)及び情報通信研究機構(NICT)を中心に,次世代の静止通信衛星が必要とする最先端の衛星バス技術及び通信ペイロード技術を開発することを目的として,技術試験衛星9号機(Engineering Test Satellite 9: ETS-9)の開発が進められている.NICTでは,静止衛星と地上間で,10 Gbpsの光通信を実証する光フィーダリンク通信サブシステム(HIgh speed Communication with Advanced Laser Instrument: HICALI)及び光通信実験とKa帯衛星通信実験を円滑に進めるため必要な機能を持つ共通部通信サブシステム(Common Communication Subsystem: CCS)の開発を実施し,それをETS-9に搭載し,各種の光及びKa帯衛星通信実験を計画している.本稿では,CCSの機能及び構成の概要,地上試験の試験結果などの開発状況について述べる.