日本航空宇宙学会誌
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特集 航空宇宙技術遺産第二号 第7回
準天頂衛星と静止衛星による高精度衛星測位システム
小山 浩
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2025 年 73 巻 8 号 p. 272-275

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抄録

我が国の衛星測位システムの最大の特徴は準天頂軌道と静止軌道を組み合わせ,少ない衛星数で特定地域における高精度衛星測位を可能としたことである.準天頂軌道の採用により,天頂付近に準天頂衛星が少なくとも1機確実に見えることとなり,GPS等の地球周回型の測位衛星のみを使用した場合に比べ,測位の安定性(測位率)が大幅に向上する.また,測距誤差を補正する補強情報を準天頂衛星より放送し,ユーザ端末で補強情報を基に補正処理を行うことにより,ユーザの高精度な自己位置決定を可能とする.準天頂軌道の採用による「測位補完サービス」提供を前提とした測位システムの構築・実用化,測位信号のみでセンチメータ級の高精度測位を可能とする「測位補強サービス」の提供・実用化は世界初である.

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