日本航空宇宙学会誌
Online ISSN : 2424-1369
Print ISSN : 0021-4663
ISSN-L : 0021-4663
解説
2024国際航空宇宙展(JA2024)におけるSAE-Japan Symposiumを受けて日本の航空機産業・ドローン産業と国際標準化活動の意義を考える
中村 裕子鈴木 真二
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 73 巻 9 号 p. 287-292

詳細
抄録

2024年10月に開催された2024国際航空宇宙展(JA2024)におけるSAE-Japan Symposiumを契機に,日本の航空機産業およびドローン産業における国際標準化活動の意義について考察した.標準化は単なる技術仕様の統一にとどまらず,国際的な技術発信,人材育成,業界の信頼性向上,国際議論への影響力確保といった多面的な役割を担う.SAE International(SAE)が注目するように,カーボンニュートラルやデジタルトランスフォーメーション(DX)といった近年の潮流においては,国際的な枠組みづくりに初期段階から関与することが,日本企業にとって戦略的に重要だと考えられる.本稿は,SAE International(SAE)の活動を通じて得られる知見やネットワークといったメリットを認識し,積極的な参加を関係者に検討してもらえることを目指すものである.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人 日本航空宇宙学会
前の記事 次の記事
feedback
Top