北関東医学
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症例報告
診断にMRI拡散強調画像が有用であった化膿性脳室炎の1例
古田 夏海古田 みのり牧岡 幸樹藤田 行雄岡本 幸市
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2013 年 63 巻 3 号 p. 249-252

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抄録
症例は73歳女性である. 頭痛, 嘔気, 発熱, 項部硬直, 意識障害, 排尿障害を呈し当科に入院した. 髄液検査で著明な炎症細胞増多あり, 髄液および血液の培養検査でB群連鎖球菌陽性であり, 細菌性髄膜炎と診断された. MRI拡散強調画像では左右の側脳室後角およびくも膜下腔に高信号病変がみられた. T2強調画像, FLAIR画像, ガドリニウム造影T1強調画像では明らかな病変は指摘されなかった. 細菌性髄膜炎により脳室内およびくも膜下腔に膿が波及した結果, 化膿性脳室炎を呈し, 拡散強調画像で高信号病変として指摘されたものと考えられた. 抗生剤およびステロイド投与により排尿障害以外の後遺症なく症状は改善し, 拡散強調画像でも高信号病変は消失した. 本症例により, 細菌性髄膜炎や化膿性脳室炎の診断および病態の評価に拡散強調画像の撮影が有用である可能性が示された.
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© 2013 北関東医学会
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