北関東医学
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原著
がんサバイバーシップにおける回復期にある乳がんサバイバーのがんと共に生きるプロセス
砂賀 道子二渡 玉江
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2013 年 63 巻 4 号 p. 345-355

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抄録

【目 的】 がんサバイバーシップにおける回復期にある乳がんサバイバーのがんとともに生きるプロセスを明らかにし, 看護支援の示唆を得ることである. 【方 法】 19名の乳がんサバイバーを対象として半構成的面接を行い, 修正版グラウンデッドセオリーアプローチにて分析した. 【結 果】 乳がんサバイバーががんと共に生きるプロセスは『がん体験の肯定的意味づけと価値観の転換』, 『生涯続く不確かさへの懸念』, 『生きることを支える力』から構成された. それは, いつ再発・転移するかわからない不確かさの中でがん罹患の意味を見出し, 現状を肯定的に意味づけながら価値観を転換するプロセスであった. その中で, 家族や同病者など相互関係の中で支えられている実感と, 未来への希望に繋がる確信を得ることが生きることを支える力となっていた. 【考 察】 看護支援として, サバイバー自身が現状を肯定的に意味づけながら価値観を転換できるように, 個人に必要な情報提供, コーピングスキル獲得に向けた教育的介入, 心理的支援, 継続的な医療体制整備の必要性が示唆された.

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© 2013 北関東医学会
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