北関東医学
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症例報告
コオロギパウダーを含む食品の摂取によるアナフィラキシーの一例
尾花 裕太澤田 悠輔横山 勇希川原 康平磯貝 康太二瓶 拓史山田 知義青山 大貴河野 慧伊藤 あゆみ森 瑞樹荒巻 裕斗福島 一憲市川 優美一色 雄太大嶋 清宏
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2024 年 74 巻 2 号 p. 159-162

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抄録

 症例は30歳代,男性.コオロギパウダーを含む食品を摂取した20分後から腹痛,嘔気,下痢の症状を自覚し,その後さらに全身の掻痒感および全身の皮膚の発赤が出現したため,同日救急外来を受診した.アナフィラキシーと診断したが,呼吸循環は安定していたためアドレナリンは用いず,救急外来で抗ヒスタミン薬を点滴投与したところ,症状は速やかに改善した.入院による経過観察を行ったが,その後の全身状態は安定しており,翌第2病日に退院とした.本症例では,ハウスダスト,ヤケヒョウダニおよびコナヒョウダニに対するアレルギーを確認したが,エビ・カニ等の甲殻類へのアレルギー反応は確認できなかった.

 近年,環境への配慮などから昆虫食は注目を集めており,コオロギもその1つである.しかしながら,コオロギはイエダニや甲殻類と共通のアレルゲンを含むため,これらに対してアレルギーを有する場合には,コオロギパウダーを含む食品の摂取に注意が必要である.

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